【イザシズ】1999の年7の月

Hasmi/ 3月 4, 2018/ 小説

 1999年7の月、  空から恐怖の大王が来るだろう、  アンゴルモアの大王を蘇らせ、  マルスの前後に首尾よく支配するために。    このフレーズを

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【イザシズ】肩甲骨と天使

Hasmi/ 3月 4, 2018/ 小説

 折原臨也は喫煙者ではなかったが、その日のオフィスのデスクには煙草が一箱あった。  それを見て、帰り間際の矢霧波江は「灰皿なんて来客用しかないわよ、」

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【イザシズ】スーサイド

Hasmi/ 3月 4, 2018/ 小説

 酷暑も半ばを過ぎた頃。  日が暮れても追ってくる残暑から逃れるように、ふと入った池袋の一角にあるコンビニの一風景であり、それは今までの臨也であれば何

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【黒研】夏に滲む本能

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

 一昨日から冷蔵庫おかしいんだよ、という言葉を聞きながらおれは頼りなさげな扇風機の風に当たりつつ、目の前におかれた麦茶をひとくち飲んだ。コップのなかに

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【黒研】海の色を教えてよ。

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

 春の、海が見たいね――と、珍しくおれがいったからかクロはすこし間を開けて考えながら「あー、海な」と返した。普段のおれと春の海が結びつかないのか、その

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【黒研】イヴの心臓

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

「研磨さ、俺と付き合わない?」  そう聞かれたのが一週間前で、そのときは何ともないように「いいよ、クロなら」と答えていた。  おれに対してすごく嬉しそ

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【黒研】 「ごめんね、」

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

 昔から他人に関わるのが苦手だった。ひとりというものはいいし、ゲームに没頭できている時間もこのましい。ただひたすら、高得点を狙って延々と繰り返している

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【猿美】不純回路

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

 たとえば、この身体が美咲のものだったらいいのに。  たとえば、ふたりが離れられないほど癒着していたとしたらいいのに。  もっとべったりとくっついて、

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【猿美】とろける日々

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

 いつだって、八田美咲という男は簡単だ。少しやさしい言葉をかければ靡くような、そんなところがある。いや、それは対伏見猿比古限定だということも付け加えな

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【猿美】孤独の体温

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

▼猿美ですが、猿礼に嫉妬する八田ちゃんなのでご注意ください。なお、猿礼の直接描写はありません。  孤独が好きだ。好きなものは何もないと彼には嘘を吐いた

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【猿美】ここにいない

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

 美咲は目が綺麗だな、と言われたことを今でも度々思い出す。  いや、何度も、何度でも、度々なんていうものではなくほぼ毎日に等しいかも知れない。  あれ

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【猿礼】 水槽/最終兵器室長

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

水槽  暗闇で目をあけると、背中がみえた。何度か瞬く。眼前にあるそれは上司のものであり、滅多に寝ている姿をみせないくせにいまは規則正しく肩がうごいてい

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【猿礼】hallelujah-ハレルヤ-

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

 非番の前夜、愛人契約をしているひととセックスをしながらラグジュアリーホテルの高層階から夜景をみるとき、俺はとてつもない不安感に押し潰されそうになる。

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