【猿礼】 水槽/最終兵器室長

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

水槽  暗闇で目をあけると、背中がみえた。何度か瞬く。眼前にあるそれは上司のものであり、滅多に寝ている姿をみせないくせにいまは規則正しく肩がうごいてい

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【猿礼】hallelujah-ハレルヤ-

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

 非番の前夜、愛人契約をしているひととセックスをしながらラグジュアリーホテルの高層階から夜景をみるとき、俺はとてつもない不安感に押し潰されそうになる。

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【猿礼前提獣姦】躾のいいひと

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

 勤務中、あのひとがカフェで楽しそうに会話している姿を見てしまった。  それは王同士しか許されない雰囲気というか空気というものを包括していた。こころも

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【猿礼】群青恋愛

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

 月に二度くらい、非番の日を合わせてはホテルを予約してそこで過ごす。ただ、それだけの相手としてしか互いを見ていないはずだった。  歳上のそのひととは、

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【猿礼】落ちる夏

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

 蒸し暑くなりかけた季節、曇天の下、皮膚の上にうっすらと汗をかきながら伏見猿比古は一軒の日本家屋を訪ねていた。セプター4の寮から地下鉄と私鉄を乗り継ぎ

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【猿礼】冷たい身体に傷跡を

Hasmi/ 2月 28, 2018/ 小説

 書類にサインを頼みに行ったとき、指を伸ばされてシャツのなかにそっと差し込まれる。そこにあるのは――裏切りの証だ。  目の前にいる上司――宗像礼司は、

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